この街のこども

この街のこどもと言えるのかは幾分疑義が残るけれど福岡での4年間の生活を終え、戻ってきた東京で始まったのは高校生活だった。
何にもわからないくせに精一杯背伸びしてたガキんちょだった、あの時よく行っていたのが吉祥寺、そして何より下北沢だった。
どちらも家から電車一本で行けるのがとても良く新宿や渋谷と違ってビルが少ないのがとても心地よかった。
また今からすると信じられないがそこまで人が多くないというも一因だったと思う。

そんなに集団で誰かとつるむとかそういうこともなかったので一人下北沢の街をあっちにウロウロこっちにウロウロ。何度も踏切につかまりながら行ったり来たりしていた。特に下北にSTEPという陸上競技用のスニーカーやスパイクを扱うお店が出た頃から行く頻度は上がっていたように思う。

下北では古着屋を中心に安価に服を買えるお店によく行っていたのだけど、時々そうでもないお店にも勇気を出して足を踏み入れて値段も含めてヘロヘロになることもしばしでした。

そんな中何回か高い服も購入したこともありました。(その時はもしかしたらもう大学生になっていたのかも)

その後三鷹に住むことになり吉祥寺にはよく行くようになったが、反面下北にはどんどん足が遠のいてしまった。

そのため先日10年とまではいかないけれど数年ぶりに下北に立ち寄った時、なんだかうまく言えないものがこみ上げてきた