グーグーだって猫である

グーグーだって猫である(3巻以下続刊)(大島弓子)

今回の3巻は、子猫5匹を拾い、その里親を探す様子が描かれている。その里親候補の1人が、漫画家の萩尾望都なのが「さすが24年組」と思うのだが、まあそれは置いておいて。大島の生き物への愛は深い。それは飼い猫であってもそうでなくても一緒なのだ。
 「捨てられた飼い猫はその場を行きつ戻りつしながら迎えを必ず待っているというのが私の持論なのだ 絶対絶対そうなのだ捨てたやつは動物のこんな気持ち知らんのだろう」

動物を捨てるやつなんざクソ食らえ。
ちなみに萩尾さんの家も猫屋敷で有名。

結局、大島は猫たちのために一戸建てを買う。そう、大島はそれができる大人なのだ。大島がほとんど少女漫画を描かなくなって久しいが、大島も私も、とっくの昔に少女を卒業している。「綿の国星」のチビ猫に共感していつか人間になれることを夢見ていた少女ではない、「猫のために家を買いたい」と思ったらできるのだ。いや、私はせいぜいマンションの頭金程度しか貯金はないが。まあ、そういう自分の希望をかなえる力を得られるなら、大人だって悪くないかもしれない。


コレは脱帽。