ファウストの悲劇

初の生、蜷川芝居鑑賞。
とにかく見せて魅せるということがすごくうまいと思った。
フライングワイヤーとか背景の(遊郭のようなイメージか?)計算された猥雑さ。
金あるなーと思ったし豪華と思った。
野村萬斎の声もいいなぁ勝村さんもいいし。
楽日だったので役者さんも遊んでいたのも面白かったけれど
肝心の筋はキリスト者ではない僕にはそこまで響くものはなかったけれど
どんな力を得てもそれが死に際の満足には繫がらないんだよね。とは思った。

※そこまで響かなかった理由は、キリスト教的な感覚もさることながら法学を遺産相続とかそういう醜い争いに使うだけか、と切って捨て、他の学問も万能ではないと切って捨てたのに、結局メフィストフェレスと契約してしたことが貴族をからかって遊ぶだけというのはなんだか物足りない。世界の王はどこにいったのだ?