読了

今まで「地獄の季節」「「少年A」14歳の肖像」<高山文彦>「少年A 矯正2500日全記録」<草薙厚子>と読んできたので、加害者ではなく被害者の立場からもと思い、読んでみた。

思ったことは被害者ケアというものをもっともっと強く意識しないといけないということ。

それと当事者となってしまった家族の心中の是非までもはやはり外野は立ち入るべきではないなと。
人を殺すのはいかん。それは当たり前だ。
けれど「そいつを殺したいほどに憎む」と言う事を外野は批難はできないように思う。

少年達は保護されている。
その考え方自体は僕は是であると思うけれど、でも被害者の人たちがいうように、「真相を明らかにしてほしい」及び「加害者のプライバシーは保護されてるのに、被害者のプライバシーは全てさらけだされてしまい、あまつさえあることないことまでかかれてしまうんだ!」
という怒りに対してはもっともだと思わざるを得ない。(特に後者の部分)

事件の前には正確に読むことさえされなかった名前が、事件後には正確に読まれるようになりました。初めて入る銀行や郵便局でも、買い物をしてカードを出しても、その職員にはすぐにわかってしまいました。名前を呼ばれる場合には、周りの客にもわかってしまうのです。これは、被害者にとっては大変な精神的苦痛です。
<中略>
 匿名の一市民として地域社会の小さな均一化した要素のひとつとして生きるという穏やかな日常が私たちから去ってしまったのです。