もう一つの国

上巻を読み終えた。
あぁ僕はルーファスでヴィヴァルドでエリックなんだ。
彼らには乗りこられない壁が厳然と存在し僕はそれを自分で勝手に構築してしまっている。
ヴィヴァルドのように自らの限界をうすうすと感じつつも、その道でいきたいと願う。
けれど行動はしない。そのジレンマと葛藤。

他人を愛し傷つくなら、その人をいつか失うことになるのなら、しない方がいいと恐れつつ、それでも性衝動は存在し、そしてそれ以上のなにかから生じる思いから特別な誰かを希求する。

気づくと自分は全然綺麗じゃなくて汚れてしまっていて大事にしたいのに傷つけてばかりだし、ちゃんとアウトプットしたいのに何か別のものに囚われてしまっている。

そんなのがたまならくいやになってしまい、うっちゃってしまいたくなる。それゆえ、あの暗いぬらぬらした川に身を投げてしまいたくなるのだ。
この倦怠感を死に至る病、絶望というのであろう。

読みにくかったりもするのだけど
さてはて下巻はどうなるか。
しんどくても死ぬわけにはいかないのだ。