この街のこども

この街のこどもと言えるのかは幾分疑義が残るけれど福岡での4年間の生活を終え、戻ってきた東京で始まったのは高校生活だった。
何にもわからないくせに精一杯背伸びしてたガキんちょだった、あの時よく行っていたのが吉祥寺、そして何より下北沢だった。
どちらも家から電車一本で行けるのがとても良く新宿や渋谷と違ってビルが少ないのがとても心地よかった。
また今からすると信じられないがそこまで人が多くないというも一因だったと思う。

そんなに集団で誰かとつるむとかそういうこともなかったので一人下北沢の街をあっちにウロウロこっちにウロウロ。何度も踏切につかまりながら行ったり来たりしていた。特に下北にSTEPという陸上競技用のスニーカーやスパイクを扱うお店が出た頃から行く頻度は上がっていたように思う。

下北では古着屋を中心に安価に服を買えるお店によく行っていたのだけど、時々そうでもないお店にも勇気を出して足を踏み入れて値段も含めてヘロヘロになることもしばしでした。

そんな中何回か高い服も購入したこともありました。(その時はもしかしたらもう大学生になっていたのかも)

その後三鷹に住むことになり吉祥寺にはよく行くようになったが、反面下北にはどんどん足が遠のいてしまった。

そのため先日10年とまではいかないけれど数年ぶりに下北に立ち寄った時、なんだかうまく言えないものがこみ上げてきた

この世界の片隅に

2年半前にこの漫画がアニメ映画化される時に大変驚き、小躍りした記憶がある。
こうの史代さんは「夕凪の街、桜の国」を読んで以来とても好きな方でこの作品自体も結構好きな作品でした。
(このブログのタイトルももじったものにしていたのね。。。)

また、監督の片渕さんは「アリーテ姫」という映画を見た時の余韻をすごく覚えていたのでとても楽しみにしていました。
(後に片渕さんは知らずに見ていた「ブラック・ラーグン」という全然テイストの違う作品も監督されていた事を知りちょっと腰を抜かしてしまった。)

まだ小さい子供がいるので映画館には行けないかなと思っていたが、どうにか観に行く事ができた。

程よく原作を忘れていたのも作用したが、動きのあるアニメになると漫画で感じていたほのぼのさがだけでなく
今までみえてこなかったものも見えてきて、それが新鮮だった。

冒頭の人攫いのお話や座敷童子のお話。
あれは最初そこまで頭に入ってこなかったのだけど
映画ではすーっと入ってきた。

また当時の世俗というのも動きがあるとこんなにも大変なのかとかも肌でわかった。
知らない場所のよく知らない男性の元に嫁ぎ、挨拶もそこそこにいきなり家事とかさせられる。
正直しんどい環境だよね。それでも堪えていたというかそれが当たり前だったんだよね。きっと。
しんどいなぁ。義姉の最初の態度もひどいもんだし。

この物語はすずさんの物語。
すずさんは小さい頃から子供ではいられなかった。
帰宅したらすぐに家の手伝いをするのが日常。のり干したり、草木集めたり。
嫁に行ってもそれは変わらず。

そんな彼女なりの処世術または防衛術がぼんやりした気質。
そして何より絵を描くこと。

現実をきっちり捉え、絵にすることはできるがその実その心は
すっと閉じている。

だからこそ軍港をスケッチすることに無頓着でいられる。
彼女は広島からの列車で移動の際軍港の近くは格子を閉められ見れなくなっていることを知っている。
それなのにその行為の危険さを認識しない。
呉に空襲が来た時、彼女は自分の姪に危ないとかいうよりも前に目の前の風景を
「絵の具で描きたい」と思う。

そんな彼女がその膜を破り現実を突きつけられたのが右手を失った時だと思う。
あの時、姪とともにもっと子供でいたかったすずは死んだ。
しかし向き合う日常はあまりにも過酷だった。
物資はなく、怪我もしている、この家での居場所を失いしんどい、苦しい。

なのに何で家まで燃やされなければいかんのだ!
その怒りが彼女を焼い弾に突進させる。

彼女は戦争の中で足掻いていた。この戦争を勝ち抜くことという生きがいを見つけた途端、戦争が終わる。
この戦争は何だったのか?最後の一人まで戦うのではなかったか。
引き続き、戦争を依代に大人のふりをする子供として生きて行きたかった。それもまた失われてしまった。

太極旗を目にし
「私の体は外国から来た米や大豆でできている。だからこんな暴力にも屈さねばならないということか。
ああ絵ばかり描いていた無邪気な私のまま死にたかった」

このセリフは少しわかりにくい。
(漫画版ではしっかりとわかりやすく描いていたが、映画ではすずさんの身の丈にあった感じの表現ということか)

自分が自国だけでは生きてなかった。そもそも自国に自力だけで戦い抜く力はなかった。
だから屈するという結果になるのも当然だという嘆息となるのか。

無邪気な自分として終えたかった。その思いは叶わない。なぜならすずを守っていた右手はなくなったから。
左手はいびつな歪んだ現実をも捉えてしまい守ってくれない。
そして同時にその涙は「無邪気なまま」何も考えずにいたから私は戦争が起きないように努めることに
思いも及ばなかった。ということも示唆しているのではないかと思う。

けれどその右手の喪失が母、すなわち大人としてのすずを新たに生むことになる。
広島で女の子が付いてきたのはまさにその右手がなくなっていたからこそ、すずに母を重ねる

(それにしてもこの広島の描写は子供の視点、すずの家族の描写という表現だけでも凄惨さはよく伝わる。
映画を観終わって最初にしたことは呉と広島の距離を調べる事だった。30キロくらい離れているのにピカの光はおろか爆風まで呉に届いた事に恐怖する。
家の近くで座り込んだまま死んだ人が息子だった事に気付かない。そのくらい皮がベロベロドロドロになってしまう。母が子に気づけない。
悪魔の所業だと思う。)

この映画を見て反戦じゃないという人がわからない。
私はこの映画を見て戦争は嫌だと思う。
だからこそ無邪気なままでいてはいけないのだと思う。

もう一つこの映画には日本の加害者としての視点が欠けているという意見も見た。
しかしながらこの映画の主人公であるすずさんは女性。劇中ですでに描かれているように戦前の女性の人権など今よりもさらに紙くずに等しい扱いだ。
女性の選挙権(参政権と言っても差し支えないだろう)も戦後である。ましてや18歳。そんな人を主役に据えている時点で監督また原作者の意図として訴えたいのはそこではないのではないかと思う。
(原作も映画もそのことについての描写が全くないわけではないようにも思う)
特にこの当時の日本としては男どもが勝手に戦争をし相手を倒すための火が我が身に降りかかり、その所業を隠すために最後火にくべる。
他方女は明日以降を見据え米を炊くために火をつけるのだ。

のんさんはすずさんを子供から大人まで幼く、時に艶っぽく演じ分けていた。怒りとかもしっかり出てた。

鑑賞中にとてつもなく尿意を催してしまった事が本当に悔しい。
おかげでだいぶ集中力がそがれてしまった。

今日のラン

今日はジョギング部 ミツイさんとりゅうらと3人で走る。
ミツイさんもジョグとそれより速くをちゃんと自分のレベルに合わせて
できていたのでかなり走るの向いてそうと思った。

メニュー
400Mをインターバル気味に走る×5
20分間走

400mインターバル(風)タイム
(☆付きがダッシュした周)
3m14s
1m40s☆
2m59s
1m32s☆
3m11s
1m29s☆
3m27s
1m24s☆
3m44s
1m15s☆
3m45s

rnkeeperの記録
http://runkeeper.com/user/nenoved/activity/185745162
こうそれなりの広い敷地でやるとこの記録計測も結構正確なのねと思う。

今日のラン

井の頭周回コースを例のごとく走る。
今回はあまりペースを変えずに走ろうと心がけた。

8m17s
7m39s→向き変える
7m44s
7m31s
8m34s
+坂道ダッシュ

計45m21s 8キロくらい(家からのジョグ時間も含める)

runkeeperの記録
http://runkeeper.com/user/nenoved/activity/183557051

今日のラン

全然走ってないのでコラいかんと思って、夕方にジョグ。
この日は自転車で神代植物公園に行ったりしたけれど相方のゆっくりペースの
運行だったのでこちらとしては全然疲れなかった。
それにしても深大寺エリア近い。(そして混んでる)
また調布飛行場にあるプロペラカフェにも初入店
空港に近いカフェっていいなぁ。
そこでバーガー頼んだら脇についてきたポテトの量がエラい事に。。。

井の頭公園池周回コース×4
10m31s
07m14s→向き変える
09m26s
08m21s
+家の往復
計44m22s 8キロくらい?

http://runkeeper.com/user/nenoved/activity/176091581

今日のラン

最近あまり走ってないなぁ、まずいな。
この日はジョギング部、参加者はアライさんとミツイさん

ミツイさんが初心者なのでトラックを使って走ることにした。
(とはいえ普通に結構走れていたので大丈夫かも)

30分間走

100mダッシュ

ランキーパーの記録
http://runkeeper.com/user/nenoved/activity/172504837

今日のラン

フライデーナイトリレーに誘われてたので
3時間の部にでてた。
トータルとして
2周×3回
1周×1回 の計4回走った。 

1周約1.4キロなので10キロ位しか走っていないかのかな。
思ったよりもスピードを出したペースに対応できてよかった。
それにしてもこの大会はなんか雨が多い気がする。。。
幸い大して降らなかったから今回はよかったけれど。。。